バリアブルライフの主なメリットは何ですか?
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2025/07/01 11:09
男性
60代
変額保険はリスクもある一方で資産形成に有利と聞きます。バリアブルライフの場合、運用成果がどのように保障額へ反映されるのか、相続対策や途中引き出しの柔軟性はどの程度あるのかなど、具体的なメリットを教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
バリアブルライフの第一の利点は、市場が好調な局面で変動保険金額と解約返戻金が大きく伸び、払込保険料を上回る可能性がある点です。保険料の一部を特別勘定で運用するため、株式や債券の成長を取り込みやすい仕組みになっています。
第二に、運用が低迷しても死亡・高度障害時には契約当初に定めた基本保険金額が必ず支払われるため、最低限の保障は維持されます。
第三に、死亡保険金は法定の非課税枠(500万円×法定相続人)を利用できるため、相続税の課税対象資産を圧縮しつつ納税原資を確保する手段となります。また、契約者と受取人の組み合わせを工夫すれば生前贈与に近い効果も期待できます。
最後に、積立重視型(オプションA)であれば運用益が積み上がった部分を年二回まで減額して引き出せるほか、基本保険金額を減額する部分解約も可能です。もっとも、解約返戻金に最低保証はなく、市場急落時には元本を下回るリスクがあるため、定期的な配分確認と長期視点が欠かせません。
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運用実績
運用実績とは、資産をどのように運用してきたかを示す過去の成果のことで、具体的には投資元本がどれだけ増減したかを数値で確認できる記録を指します。 投資信託や年金基金などが公表する運用報告書には、設定以来や直近一定期間の利回り、累積リターンなどが掲載され、投資家はこれを手がかりに運用者の実力や方針が自分の目標に合っているかを判断します。 運用実績は将来の成果を保証するものではありませんが、運用期間や市場環境を踏まえて比較すると、その運用が一貫しているか、過度なリスクを取らずにリターンを上げているかといった傾向を読み取る手がかりになります。
解約返戻金
解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。
生命保険金非課税枠
生命保険金非課税枠とは、被相続人が亡くなったときに遺族が受け取る生命保険金について、一定の金額まで相続税がかからないという制度です。非課税となる金額は、「500万円 × 法定相続人の数」で計算されます。この枠内であれば、受け取った保険金に対して相続税がかからず、遺族の生活を支える資金として有効に活用できます。この制度は、遺族の経済的負担を軽減するために設けられており、資産の一部を保険金という形で残す際に非常に有効です。
死亡保険金
死亡保険金とは、生命保険契約において、被保険者が死亡した際に受取人に支払われる保険金のことを指す。受取人や契約形態によって、相続税・所得税・贈与税のいずれかの課税対象となる場合がある。
部分解約
部分解約とは、保有している投資信託や保険商品などを一部だけ解約して現金化する手続きを指します。 たとえば、投資信託を毎月積み立ててきたものの急な出費が発生した場合、全部を売却せず一部だけ換金すれば、残りの資産はそのまま市場で運用を続けられます。部分解約では解約額が基準価額や解約単価によって計算され、売却益が出た場合には税金が発生します。 また、残高が一定額を下回ると追加の手数料がかかったり、口座自体が自動解約となる商品もあるため、商品ごとの規約を確認することが大切です。部分解約を上手に活用すれば、急な資金需要と長期運用の両立が図れますが、解約タイミングによっては運用益の機会を逃す可能性もあるため、相場環境や手数料を考慮して判断することが望まれます。