表見相続人
専門用語解説
表見相続人
表見相続人とは、実際には相続権がないにもかかわらず、相続人であるかのように見える人物のことを指します。たとえば、被相続人との関係や戸籍上の記載に誤解があった場合、あるいは他の相続人の存在が判明していなかった場合などに、誤ってその人物が相続手続きを行ってしまうことがあります。
このようなケースでは、のちに「真の相続人」が現れると、表見相続人は相続した財産の返還義務を負う可能性があります。ただし、表見相続人が善意(=相続人であると信じていた)であり、第三者との取引において信頼性が重視される場合には、一定の保護が認められることもあります。表見相続人の存在は、相続の正当性や登記・財産管理に影響を及ぼすため、実務では十分な戸籍調査と確認が不可欠です。相続手続きの正確性と信頼性を確保するうえで、注意が必要な概念です。