現状有姿
専門用語解説
現状有姿
現状有姿とは、不動産や動産などの売買において、「現在のありのままの状態で引き渡す」という意味の契約条件です。たとえば、中古の建物や設備を売却する際に、その劣化や不具合があったとしても、それらを修繕せずにそのままの状態で買主に引き渡すことを前提としています。
買主は、見た目や機能面など現物を十分に確認したうえで、納得して購入する必要があります。そのため、取引後に不具合が見つかっても、売主に修理や補償を求めることが難しいケースが多いです。不動産投資や資産運用の場面では、コストを抑えて物件を取得したいときや、リノベーションを前提とした購入でよく使われる取引形態です。