CRSP(Center for Research in Security Prices/証券価格研究センター)
専門用語解説
CRSP(Center for Research in Security Prices/証券価格研究センター)
CRSP(Center for Research in Security Prices:証券価格研究センター)は、米国シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス(University of Chicago Booth School of Business)に属する研究機関で、株式市場データの体系的な収集・分析・提供を目的として1960年に設立されました。学術研究と実務の双方で利用される、世界的に信頼性の高い金融データベースの提供者として知られています。
CRSPは、米国株式市場の長期的な価格・配当・取引量などのデータを整理・検証し、研究者や運用機関に提供しています。特に、米国株の上場・統合・分割・配当履歴などを半世紀以上にわたり一貫して追跡しており、ファイナンス分野の学術研究では標準的なデータソースとして扱われています。ノーベル経済学賞受賞者の多くも、CRSPのデータを用いた実証研究を行ってきました。
また、CRSPは単なるデータ提供機関にとどまらず、株価指数の算出機関としても機能しています。バンガード社(Vanguard)と提携し、同社の代表的ETF(VTIなど)が採用する「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」をはじめ、ラージキャップ・ミッドキャップ・スモールキャップなどの各種株価指数を公表しています。これらの指数は、透明性の高いルールベースで構築され、実務でも学術でも広く活用されています。
CRSPの意義は、学術的厳密性と実務的信頼性を両立している点にあります。指数やデータベースを通じて、金融市場の長期的な構造分析や資産運用戦略の検証を可能にし、投資家や研究者にとって不可欠な基盤を提供し続けています。