専門用語解説
終価係数
終価係数(しゅうかけいすう)は、現在の元本を年利 r で n 年間複利運用した場合の将来価値を示す倍率で、式は (1+r)^n です。例えば年3%を20年運用すると (1.03)^20≒1.806 となり、100万円が約181万円に増えます。
老後資金や教育費の目標額を逆算する簡便な指標として有用ですが、利回り一定・再投資確実という理想条件に依存する点が弱みです。実務では税・コストを差し引いた実効利回りで悲観・中立・楽観の複数シナリオを試算し、変動リスクを把握するためモンテカルロシミュレーションで確率分布も確認すると、より現実的な資産形成プランを描けます。