フロア効果
専門用語解説
フロア効果
フロア効果とは、金融商品や経済指標などがある一定の水準より下がりにくくなる現象を指します。たとえば、中央銀行が金利をゼロ近くまで引き下げた場合、それ以上の利下げが難しくなる状況がフロア効果の一例です。
また、債券などで元本保証がある場合、その元本が「下限(フロア)」として機能し、価格が一定以下には落ちにくくなります。資産運用においては、リスクが限定されるという見方もできる一方で、リターンの伸びしろも制限される可能性があるため、注意が必要です。フロア効果は、投資判断や政策効果を評価する上で重要な概念のひとつです。