専門用語解説
ファンド・オブ・ETF(Fund of ETFs)
ファンド・オブ・ETF(Fund of ETFs)とは、複数のETF(上場投資信託)を組み合わせて運用を行う投資信託のことです。構造的には「ファンド・オブ・ファンズ(Fund of Funds)」の一種であり、投資対象をETFに限定している点が特徴です。
通常の投資信託が個別の株式や債券に直接投資するのに対し、ファンド・オブ・ETFは他のETFという「ファンド」に投資するため、1本で株式・債券・不動産・コモディティなど、さまざまな資産への分散投資を実現できます。投資家がETFを個別に選んで購入する手間を省け、運用会社が市場環境に応じてポートフォリオを調整してくれる点もメリットです。
一方で、ETF自体の運用コストに加えて、ファンド・オブ・ETFとしての信託報酬もかかるため、コストが二重になる傾向があります。利便性と手数料のバランスを考慮し、長期的な資産形成に適しているかを判断することが重要です。