長期所得保障制度(GLTD)
専門用語解説
長期所得保障制度(GLTD)
長期所得補償制度とは、GLTD(Group Long Term Disability)とも呼ばれ、病気やけがで長期間働けなくなったときに、給与の一部を継続的に受け取れる企業の団体保険制度を指します。欧米では一般的な福利厚生ですが、日本では導入企業がまだ多くありません。
目的は、長期の休職によって収入が途絶えるリスクを補うことです。日本にも傷病手当金や障害年金といった公的保障がありますが、傷病手当金は最長1年6か月で支給が終わり、その後は収入が大きく落ち込む可能性があります。GLTDはその不足部分を補完し、生活の安定を支える役割を持ちます。
補償内容は制度によって異なりますが、一般的には休職前の月収の40〜70%程度が支給され、補償期間も数年から定年まで幅があります。団体保険として企業が一括加入するため、個別に就業不能保険へ加入するより保険料が割安になる点もメリットです。
一方で、就業不能の認定基準や補償範囲には違いがあり、精神疾患の支給期間が12〜24か月に制限される場合や、支給開始までの免責期間が設けられるケースもあります。また、退職すると補償が終了する点にも注意が必要です。
メンタルヘルス不調の増加や企業のリスク管理意識の高まりから、今後は導入が広がると見込まれています。自身の勤め先にGLTDが導入されているかを把握することで、個人で準備すべき保険や保障の考え方が大きく変わる可能性があります。