専門用語解説
独立採算
独立採算とは、企業やその一部門、子会社などが、それぞれの事業活動において自らの収入と支出を管理し、利益や損失の責任を自ら負う仕組みをいいます。たとえば、大企業の中で事業部ごとに「自分たちで稼ぎ、自分たちで経費をまかない、利益を出す」ことが求められる場合、それが独立採算の考え方です。
この方式により、それぞれの部門や子会社が経営意識を高め、効率的な運営を行うことが期待されます。一方で、企業グループとしては全体の戦略との整合性を保つ必要があり、独立性と統制のバランスが重要になります。投資家にとっても、どの部門や子会社がどれだけ自立して利益を上げているかを知ることは、企業の実力を見極めるうえで大切な情報となります。