専門用語解説
インフレ耐性
インフレ耐性とは、物価が上昇して貨幣の購買力が下がる局面でも、実質的な価値が目減りしにくい資産や投資戦略の性質を指します。たとえば、家賃収入を物価に応じて引き上げやすい不動産、価格が原材料コストに連動しやすい資源関連株式、インフレ連動債のように利払いが物価指数と連動する債券などは、インフレ耐性が高いとされます。
こうした資産をポートフォリオに組み込むことで、将来インフレが進んでも実質的な購買力を維持しやすくなり、長期的な資産形成の安定性を高める効果が期待できます。ただし、市況によってはインフレ耐性の高い資産でも短期的に価格変動が大きくなる場合があるため、目的やリスク許容度に応じて適切に分散投資を行うことが大切です。