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後期高齢者支援金
読み:こうきこうれいしゃしえんきん
後期高齢者支援金とは、後期高齢者医療制度の医療費を支えるために、他の医療保険制度から拠出される財源の仕組みを指す用語です。
この用語は、日本の公的医療保険制度の財政構造を理解する文脈で登場します。日本では、一定の年齢以上の高齢者を対象とする後期高齢者医療制度が設けられており、その医療費は複数の財源によって支えられています。その財源の一つとして、会社員などが加入する被用者保険や、自営業者などが加入する国民健康保険などの医療保険制度から拠出される仕組みがあり、これを後期高齢者支援金と呼びます。制度の説明では、現役世代が加入する医療保険制度と高齢者医療制度との財政的な連携を示す概念として位置づけられます。
誤解されやすい点として、後期高齢者支援金は個人が直接支払う保険料の一種であると理解されることがあります。しかし、この用語は個人に対して直接請求される負担項目を指すものではなく、医療保険制度間の財政調整の仕組みを表す制度用語です。実際の保険料は各医療保険制度の中で徴収され、その財源の一部が制度間の拠出として後期高齢者医療制度に回される形になります。そのため、個人の保険料通知などでこの名称が直接表示されるとは限りません。
また、この仕組みは高齢者医療を社会全体で支えるという制度設計の一部として理解されることが重要です。後期高齢者医療制度は高齢化の進行に伴って医療費の規模が大きくなる特徴を持つため、保険料だけでなく、公費や他制度からの拠出を組み合わせた財源構造が採用されています。後期高齢者支援金という用語は、その中でも現役世代が加入する医療保険制度からの拠出という位置づけを示す概念として用いられています。