レンディング(貸付)
専門用語解説
レンディング(貸付)
レンディングとは、保有している資産を第三者に貸し出し、その対価として一定の条件に基づくリターンを受け取る行為を指します。
この用語は、金融全般で使われる概念ですが、近年は暗号資産の文脈で用いられることが増えています。暗号資産を取引所やサービス提供者に貸し出し、一定期間拘束することで対価を得る仕組みとして言及されることが多く、売買とは異なる形で資産を活用する選択肢として位置づけられます。投資判断というよりも、「保有資産をどの状態で置くか」を考える場面で登場する用語です。
誤解されやすい点として、レンディングを「預けておけば安全に増える仕組み」や「利息付きの預金」と同一視してしまうことがあります。しかし、レンディングはあくまで貸付行為であり、資産の返還や結果が制度的に保証されているわけではありません。貸し出し先の信用、仕組み上の制約、資産の性質などが結果に影響するため、銀行預金とは根本的に異なる位置づけにあります。この違いを理解せずに用語だけを捉えると、リスクの所在を見誤りやすくなります。
また、レンディングという言葉は一見シンプルですが、実際には「誰に」「どのような条件で」「どの程度の期間」貸し出しているのかによって性質が大きく異なります。レンディング自体は運用成果を約束する概念ではなく、資産を一時的に他者に委ねるという状態を表しているにすぎません。この点を切り分けて理解しないと、サービスや制度の違いを過度に一般化してしまう可能性があります。
資産運用や制度理解の観点では、レンディングは資産の保有と利用の中間に位置する概念です。価格変動を狙う行為でも、単なる保管でもなく、「貸す」という関係性を通じて資産がどのように扱われているかを示す言葉として整理することが重要です。レンディングを利益の多寡で評価するのではなく、資産が置かれている状態を理解するための概念として捉えることが、この用語を正しく理解するためのポイントです。