専門用語解説
未公表重要事実
未公表重要事実とは、上場企業に関する情報のうち、まだ一般に公表されていないが、その内容が株価に大きな影響を与える可能性が高い重要な事実のことをいいます。たとえば、業績の大幅な上方修正や下方修正、大型の合併・買収(M&A)、新製品の発表、重大な不祥事などが該当します。
このような情報は、正式に公表されるまでは限られた関係者しか知り得ないため、その情報を使って株式の売買を行うと、「インサイダー取引」として金融商品取引法に違反する可能性があります。インサイダー取引は市場の公正性を損なう行為とされ、違反者には厳しい罰則が科されます。
初心者にとっては、「知っている人だけが有利になる情報を使って取引してはいけない」というルールの根拠となる考え方として、この用語を理解しておくことが重要です。公平で信頼できる市場を守るための大切な概念です。