レセプト(診療報酬明細書)
専門用語解説
レセプト(診療報酬明細書)
レセプト(診療報酬明細書)は、病院やクリニック、薬局などの医療機関が健康保険組合や国民健康保険などの支払側に対し、診療行為にかかった費用を請求するために作成する明細書です。診察・検査・投薬・処置など、患者さんに提供した医療サービスの内容と点数が詳細に記載されており、その合計点数に基づいて診療報酬が計算されます。この書類を通じて医療費の公的保険負担分が医療機関へ支払われ、患者さんの窓口負担は自己負担割合で済む仕組みが成り立っています。レセプトは月ごとにまとめて提出され、支払基金や国保連合会で審査・点検が行われるため、正確な診療記録と符号が不可欠です。近年はオンライン請求が主流となり、電子レセプトの導入が進むことで業務効率化や審査精度の向上が図られています。