対外純資産
専門用語解説
対外純資産
対外純資産とは、ある国が海外に保有している資産の総額から、海外に対して負っている負債の総額を差し引いたものです。プラスであればその国は海外に対して純債権国、マイナスであれば純債務国と呼ばれます。
日本の場合、海外に多くの投資や貸付を行っており、長年にわたり純債権国となっています。対外純資産は、その国の国際的な信用力や通貨の安定性を示す指標の一つであり、経常収支や為替相場にも影響します。資産運用の観点からも、国全体の対外純資産が高い国は海外からの信用が厚く、通貨や国債の安定性が比較的高いとされます。