専門用語解説
純保険料
純保険料は、保険会社が将来の保険金の支払いに充てるために必要な原価部分だけを取り出した保険料のことを指します。過去のデータから見積もった死亡や事故の発生確率と、資産運用で得られる見込みの利回りを踏まえて、将来支払う可能性のある保険金の見込み額を現在の価値に引き直して計算します。
ここには事務コストや営業経費、代理店手数料、会社の利益といった上乗せ分は含まれておらず、それらを足し合わせてはじめて実際に契約者が支払う保険料になります。英語ではnet premiumやpure premiumと呼ばれ、金利が下がると計算上の引き直し効果が弱まるため必要額が増え、結果として保険料に影響が出やすいという特徴があります。
投資初心者の方には、純保険料はあくまで「保険金の原価」であり、家計から出ていく保険料の全額ではないという点を押さえると理解が進みます。