買付
専門用語解説
買付
買付とは、株式や投資信託、債券などの金融商品について、投資家が対価を支払って取得する取引行為を指します。
この用語が登場するのは、証券会社の取引画面で注文を出す場面や、取引履歴・約定履歴を確認する文脈です。また、積立投資や一括投資、成行注文や指値注文といった売買方法を理解する際にも使われます。投資行動の中では、「いつ」「何を」「いくらで」購入するかを決める局面に関わる言葉です。
買付について誤解されやすいのは、「注文を出した時点で買付が完了する」「口座からお金が引き落とされたら必ず買付になる」といった捉え方です。実際には、注文が成立して約定することで初めて買付が完了し、注文を出しただけでは取引が成立しない場合もあります。注文と買付を同一視すると、保有状況やリスクを誤って把握しやすくなります。
また、買付は「良い投資かどうか」を評価する言葉ではありません。将来の値上がりや分配金を期待して行われる行為ではありますが、買付そのものはあくまで取引の事実を示す中立的な用語であり、投資成果を保証するものではありません。
たとえば、投資家が株式を指値で注文したものの、指定した価格に達せず約定しなかった場合、注文は出していますが買付は行われていない状態になります。このようなケースでは、保有資産として株式が増えたわけではない点を理解しておく必要があります。
買付という言葉を見たときは、注文が実際に約定しているかどうか、どの金融商品をどの条件で取得したのかを確認することが重要です。売却を意味する「売付」や、約定・受渡といった関連用語とあわせて整理することで、取引内容を正しく把握しやすくなります。