専門用語解説
量的引き締め(QT)
量的引き締めとは、中央銀行が金融政策の一環として、市場に供給した資金を回収し、バランスシートを縮小していく政策のことです。
英語では「Quantitative Tightening(QT)」と呼ばれ、量的緩和(QE)の逆の手法です。具体的には、保有している国債や住宅ローン担保証券(MBS)などを償還時に再投資せずに保有額を減らしたり、市場で売却したりすることで行われます。量的引き締めは、市場の流動性を減少させ、金利の上昇や株価への下押し圧力につながる場合があります。
インフレ抑制や金融政策の正常化を目的として行われますが、市場への影響が大きいため、中央銀行の発表内容は常に注目されています。