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所定外労働の制限
読み:しょていがいろうどうのせいげん
所定外労働の制限とは、労働者が企業の定める所定労働時間を超えて働くことについて、一定の条件のもとでその実施を制限できる制度や仕組みを指す用語です。
この用語は、育児や介護などの事情を持つ労働者の働き方を調整する制度を説明する文脈で登場します。企業では就業規則などによって所定労働時間が定められており、業務の状況に応じてその時間を超える勤務が行われる場合があります。こうした所定労働時間を超える労働について、家庭生活との両立を支援する観点から、一定の事情を持つ労働者が申し出た場合にその労働を制限する仕組みが設けられており、これを説明する際に所定外労働の制限という言葉が使われます。
この用語について誤解されやすいのは、時間外労働の上限規制と同じ制度だと理解されることです。しかし、所定外労働の制限は企業全体の労働時間規制を示すものではなく、特定の事情を持つ労働者が申し出た場合に、その労働者について所定労働時間を超える勤務を制限する制度です。つまり、労働時間の一般的な上限を定める制度とは異なり、個別の働き方を調整する仕組みとして位置づけられています。
制度理解の観点では、日本の労働制度が労働時間の規制だけでなく、育児や介護などの生活事情を持つ労働者の働き方を支援する制度を含めて設計されている点を整理して捉えることが重要です。所定外労働の制限という用語は、そのような両立支援制度の中で所定労働時間を超える勤務の扱いを調整する仕組みを示す概念として用いられます。