専門用語解説
ほったらかし投資
ほったらかし投資とは、一度投資の仕組みを整えたあとは、日々の値動きや経済ニュースに一喜一憂せず、売買を頻繁に行わずに長期間運用を続ける投資スタイルです。相場の短期的な変動に振り回されず、時間を味方につけてじっくり資産を育てることを目的としています。
代表的な方法としては、インデックスファンドの積立投資や、ロボアドバイザーを活用した自動運用、複数の資産に自動で分散投資されるバランス型ファンドの利用などが挙げられます。これらの仕組みを活用することで、知識や手間をそれほどかけずに分散されたポートフォリオを構築でき、感情に左右された売買判断による失敗を避けやすくなります。
このスタイルは、投資初心者や忙しくて日常的に運用をチェックできない人に特に適しています。また、つみたてNISAやiDeCoといった非課税制度と組み合わせることで、税負担を抑えながら効率よく資産形成を進めることができます。こうした制度の自動積立機能も、ほったらかし投資との相性が良い理由の一つです。
とはいえ、「完全に放置する」という意味ではありません。市場環境やライフステージの変化に応じて、年に1回程度は資産配分や運用状況を確認し、必要に応じてリバランス(配分の調整)を行うことが推奨されます。無理のない範囲で、長期的な視点を持って続けることが成功のカギです。