専門用語解説
筆(ひつ)
筆(ひつ)とは、不動産登記において土地を区分する最小単位を指します。土地はすべて法務局の登記簿に登録されており、1筆ごとに地番が付され、面積・地目・所有者などが記載されます。見た目がひと続きの土地であっても、登記上で地番が分かれていればそれぞれが別の「筆」として扱われます。たとえば、相続や売却の際には、筆単位で評価額や所有権の確認が必要となり、分筆(筆を分ける)や合筆(筆をまとめる)といった登記手続きが発生することもあります。また、市区町村が管理する「名寄帳(なよせちょう)」では、所有者ごとに保有する筆が一覧化されており、資産管理や相続対策の際に活用されます。投資や資産承継の場面では、この「筆」という概念を理解しておくことが、正確な評価や手続きを行う上で非常に重要です。