専門用語解説
特定管理口座
特定管理口座とは、証券会社で管理されている口座のうち、上場廃止などにより市場で取引できなくなった有価証券を保管するための特別な口座のことです。通常の特定口座や一般口座では、売買による損益が記録されますが、取引所での売買が不可能となった銘柄は、特定管理口座に移され、課税対象とは切り離されて管理されます。
この口座に移された銘柄は、基本的に評価額は「0円」となり、将来的に企業が再上場したり、清算された場合にのみ換金可能な資産として扱われます。特定管理口座は、破綻企業の株式や整理・監理銘柄が上場廃止となった際の資産を保有し続けるための制度的な枠組みであり、証券税制上の扱いを明確にすることを目的としています。投資家としては、損失処理や確定申告の判断を行う際に、特定管理口座の存在を把握しておくことが大切です。