専門用語解説
租税中立性
租税中立性とは、特定の投資行動や事業活動が、税制によって不当に有利または不利にならないという原則を指します。つまり、税金が投資家の意思決定に影響を与えないようにする考え方です。たとえば、同じ内容の投資でも、どの国やどのファンド形態を選んでも、課税上の差が極力生じないように制度を設計することが租税中立性の目的です。
特に、オフショアファンドやSPC(Segregated Portfolio Company)などの国際的な投資ビークルでは、この租税中立性が確保されていることが重要視されます。中立性が保たれていることで、投資家は純粋に経済的合理性に基づいて投資判断を行うことができ、過度な税負担を避けながら効率的な資産運用が可能になります。