課税遺産総額
専門用語解説
課税遺産総額
課税遺産総額とは、相続税を計算する際の基準となる金額で、亡くなった人が遺した財産のうち、相続税の対象となる部分の合計額を指します。具体的には、まず遺産の総額を計算し、そこから非課税財産(たとえば生命保険の非課税枠)や葬式費用、債務などを差し引き、さらに法定相続人の数に応じた基礎控除額を引いた残りが「課税遺産総額」となります。
この金額をもとに、相続人ごとの税額を計算する流れとなります。相続税は遺産全体にかかるのではなく、この課税遺産総額を基準にして課されるため、相続税対策や遺産分割の計画を立てるうえで非常に重要な概念です。資産運用を考える際にも、将来の相続に備えて、この金額の仕組みを理解しておくことが大切です。