専門用語解説
使途不明金
使途不明金とは、誰が何の目的で使ったのかがはっきりせず、帳簿や通帳の記録だけでは使い道が説明できないお金のことを指します。たとえば、家庭の預金口座から多額の現金が引き出されているのに、その使い道について領収書や説明がなく、正当な理由も確認できない場合に「使途不明金」として扱われます。離婚時の財産分与や相続の場面で問題となることが多く、一方の配偶者が勝手に使った可能性があるとして、共有財産から不当に減少させたと見なされる場合があります。証拠や説明がない場合、使途不明金は「隠し財産」や「浪費」として扱われ、不利な評価を受けることもあります。そのため、資産管理やお金の流れを明確に記録しておくことが大切です。