Loading...

MENU

投資の知恵袋>

インデックスの構成銘柄はどのように選定されていますか?

解決済み

0

2025/01/22 22:05


女性

30代

question

インデックス投資に興味を持ち始めたのですが、S&P 500やTOPIXなどのインデックスは、どのように銘柄を選んでいるのでしょうか?誰かが主観的に「この会社は良さそう」と判断しているのでしょうか?銘柄の入れ替えの仕組みについても教えていただけると嬉しいです。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

インデックスの銘柄選定は、個人や機関の主観的な判断ではなく、明確なルールに基づいて行われています。各インデックスには透明性と一貫性を確保するための詳細な選定基準が設けられており、例えばS&P 500では、時価総額が141億ドル以上で、年間取引高が発行済み株式数の100%以上、四半期ごとの売買代金が2.5億ドル以上といった基準があります。また、米国企業であることや直近4四半期の合計が黒字であることなども要件となっています。これらの基準を満たす企業の中から、S&P ダウ・ジョーンズ・インディシーズ社の委員会が米国経済の各セクターのバランスも考慮して選定を行います。

一方、TOPIXは東京証券取引所のプライム市場に上場している全ての企業が自動的に組み入れられる仕組みとなっています。銘柄の入れ替えについても、S&P 500は随時見直しを行い、基準を満たさなくなった企業は除外され、新たに基準を満たした企業が追加されます。TOPIXは新規上場や上場廃止に応じて自動的に構成銘柄が変更されます。

このように、インデックスは予め定められた客観的な基準に従って運営されているため、恣意的な判断が入る余地が極めて少ないのが特徴です。これがインデックス投資が「透明性が高い」と言われる理由の一つとなっています。投資家にとっては、こうした明確なルールに基づく運営が、投資判断の信頼性を高める要因となっているのです。

佐々木 辰さんに相談する

関連記事

インデックスとは

資産運用に欠かせない「インデックス」とは?初心者向けにわかりやすく解説

2025.03.13

難易度:

基礎知識投資信託・ETF投資理論経済指標ポートフォリオ運用

関連質問

関連する専門用語

インデックス

インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。

インデックスファンド

インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で株式のように売買できる投資信託のことです。日経平均やS&P500といった株価指数、コモディティ(原油や金など)に連動するものが多く、1つのETFを買うだけで幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。通常の投資信託に比べて手数料が低く、価格がリアルタイムで変動するため、売買のタイミングを柔軟に選べます。コストを抑えながら分散投資をしたい人や、長期運用を考えている投資家にとって便利な選択肢です。

トラッキングエラー

インデックス・ファンドに代表されるパッシブ運用の投資信託(ファンド)の、ベンチマークからの乖離(かいり)のこと。 パッシブ運用の投信は、ベンチマークの動きにできるだけ近似するように設計されていますが、種々の理由で完全には一致しないケースがあり、この誤差のことをトラッキング・エラーと呼ぶ。 通常は当該ファンドのリターンとベンチマークのリターンとの差異を年率標準偏差で測定。 数値が大きいほど、ファンドの動きがベンチマークから乖離していたことを示す。

ベンチマーク

ベンチマークとは、特定の目標や標準として用いる指標のことを指し、ビジネス、金融、技術など様々な分野で利用されます。この指標を用いて、パフォーマンスの測定や戦略の効果を評価し、改善点を見つけることができます。特に投資分野においては、ベンチマークはポートフォリオのパフォーマンスを評価するための基準点として活用され、特定の市場指数や同業他社の成績などが用いられます。 たとえば、投資ファンドの管理者は、自身のファンドのパフォーマンスをS&P 500やナスダックなどの市場指数と比較して評価することが多いです。この比較によって、ファンドの戦略が市場全体と比べてどの程度効果的であるか、またはリスクが適切に管理されているかを判断します。 ベンチマークは、透明性と目標設定を促進し、継続的な改善を目指すための重要なツールです。しかし、ベンチマークを選定する際には、その適切性や関連性を慎重に評価する必要があります。適切でないベンチマークを選ぶと、誤った方向性を示すことがあり、結果的にパフォーマンスの誤解を招くことになるためです。したがって、目標とする成果と密接に関連する、かつ実現可能なベンチマークを設定することが極めて重要です。

無料で相談してみる

専門家に相談してみませんか?

無料で相談してみる

投資の知恵袋では、あなたの投資や資産に関する疑問や悩みを専門のアドバイザーに気軽に相談することが可能です。
ぜひご利用ください。

専門家に質問してみる

関連質問

関連記事

インデックスとは

資産運用に欠かせない「インデックス」とは?初心者向けにわかりやすく解説

2025.03.13

難易度:

基礎知識投資信託・ETF投資理論経済指標ポートフォリオ運用
20210331

「インデックスファンド」とは?その仕組みや具体的な銘柄をご紹介

2025.03.13

難易度:

基礎知識投資信託・ETFポートフォリオ運用経済指標
20210331

「アクティブファンド」とは?インデックスファンドと比較した時の特徴を解説!

2025.03.13

難易度:

基礎知識投資信託・ETFアクティブファンド

資産運用に役立つ情報をいち早くGET!

無料LINE登録

資産運用について気軽にご相談したい方

プロへ相談する

当メディアで提供するコンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。 本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。 また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

投資のコンシェルジュ

運営会社: 株式会社MONO Investment

Email:

運営会社利用規約各種お問い合わせプライバシーポリシーコンテンツの二次利用について

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.