専門用語解説
バックワーデーション
バックワーデーションとは、先物取引において、将来の価格(先物価格)が現在の価格(現物価格)よりも安くなる現象のことを指します。通常、先物価格は保管コストや金利などを含むため現物価格より高くなることが多いのですが、将来の需給が引き締まると予想される場合や、現物の入手が難しい場合などに、あえて今すぐに商品を手に入れたいという需要が高まることで、このような価格逆転が起こります。主に原油や商品市場で見られ、投資家にとっては価格変動リスクやロールオーバー(期先への乗り換え)時の損益に影響する重要な指標となります。