専門用語解説
免疫療法
免疫療法は、もともと体に備わっている免疫の力を高めたりブレーキを外したりして、がん細胞を見つけて攻撃しやすくする治療です。手術や放射線のように狙った場所だけに働くというより、体全体の仕組みを立て直すことで効果を発揮する全身治療の一種です。
代表的な方法に、免疫のブレーキ役を外す薬や、自分の免疫細胞を培養して戻す細胞治療、がんを狙うために体の学習を促すワクチンなどがあり、がんの種類や体調、他の治療との相性を踏まえて選びます。
効き目が長く続くことが期待できる一方で、免疫が強く反応し過ぎて皮膚、腸、肺、内分泌などに炎症が起こる副作用が出ることがあり、早めの気づきと適切な対処がとても大切です。効果の出やすさは人によって差があるため、検査結果や生活との両立、費用面も含めて医療チームと話し合いながら進めます。