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CDSスプレッド

CDSスプレッドは、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保証料を年率で示した指標で、1ベーシスポイント(bp)は0.01%を表します。たとえばスプレッドが150 bpなら、名目元本100万ドルに対して年間1万5,000ドルの保険料を支払う契約条件になります。理論的には、スプレッドは「デフォルト確率 ×(1 − リカバリー率)」で近似できるため、悪化する信用リスクが直ちに数値に反映される仕組みです。

実務では残存期間5年の契約がベンチマークとされ、投資適格社債で50〜150 bp、ハイイールド債や一部新興国では数百 bpまで拡大するのが目安です。スプレッドは株価や債券利回りより先行して動くことが多く、拡大は財務不安やマクロショックへの警戒シグナル、縮小は信用改善や資金流入を示唆します。ICE Data ServicesやS&P Global Market Intelligence(旧Markit)の日次公表値、またはCDX/iTraxxといったCDSインデックスを参照すると、主要銘柄の最新動向を把握できます。

投資家は債券利回りとの差(ベーシス)を利用した裁定取引や、ポートフォリオ全体のクレジットリスク管理にスプレッドを活用します。一方で、取引が薄い名義では気配値だけが大きく動く場合や、短期的に投機要因が交錯して本来の信用力を正確に映さない局面もあるため、流動性と市場環境を併せて確認することが欠かせません。

CDSスプレッドは、現物債券のオプション調整スプレッド(OAS)、新興国債券指数(EMBIスプレッド)、市場のボラティリティ指標(VIX)などと並ぶ主要なリスク指標の一つです。複数の指標を組み合わせて総合的に判断することで、企業や国家の信用度合いをより立体的に読み解くことができます。

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