専門用語解説
民事訴訟
民事訴訟とは、個人や法人などの私人同士の間で起こるトラブルを、裁判所が法律に基づいて解決するための正式な手続きのことを指します。たとえば、お金の貸し借り、契約違反、不動産の明け渡し、損害賠償の請求などが民事訴訟の典型的な対象です。
刑事訴訟が「国家と個人」の間の問題(犯罪)を扱うのに対し、民事訴訟は「私人対私人」の紛争解決を目的としています。裁判は、訴える側(原告)が訴状を提出することで始まり、被告の反論や証拠提出、弁論などを経て、最終的には裁判所が判決を下します。資産運用や金融の分野では、たとえば債権回収や契約不履行に関するトラブルが発生した際、民事訴訟を通じて法的に権利を主張・回復することがあります。法的手段として最終的・強制的な解決を図る場であるため、訴訟リスクの把握は実務において非常に重要です。