専門用語解説
負担付贈与
負担付贈与とは、財産を無償で贈与する代わりに、受け取る側が何らかの義務や負担を引き受けることを条件とした贈与のことです。たとえば、自宅の土地や建物を子どもに贈与する代わりに、その親の介護や扶養を行うことを条件にするようなケースがこれにあたります。
通常の贈与とは異なり、単なる「もらう」ではなく、「もらう代わりに何かをする」という約束が伴う点が特徴です。税務上は、贈与された財産の価値から負担部分の価値を差し引いた差額が贈与税の対象となるため、税金の扱いもやや複雑になります。資産運用や相続対策の場面で、家族間の資産移転を円滑に行うために活用されることがありますが、契約内容や税務処理には十分な注意が必要です。