専門用語解説
導管性課税
導管性課税とは、法人が受け取った収益をそのまま投資家に分配する場合に、法人段階での課税を免除し、投資家だけに課税されるという税制上の仕組みのことです。この考え方は「導管性」と呼ばれる性質に基づいており、法人が単なる収益の通過点(導管)として機能することを前提としています。
たとえば、REIT(不動産投資信託)やTMK(特定目的会社)などが一定の条件を満たすと、この導管性課税が適用されます。これにより、同じ利益に対して法人と投資家の両方に課税される「二重課税」を避けることができ、投資効率が高まります。資産運用を行ううえで、投資商品の税制メリットを判断する際に重要な考え方です。