専門用語解説
通貨安
通貨安とは、自国の通貨の価値が他国の通貨に対して下がることを指します。たとえば、1ドル=100円だった為替レートが1ドル=120円になった場合、円の価値がドルに対して下がっており、これは「円安」という通貨安の一種です。
通貨安になると、輸入品の価格が上がるため、企業の仕入れコストや消費者物価が上昇しやすくなります。一方で、輸出企業にとっては、自国の製品が海外で割安になるため競争力が高まり、利益が増えるというプラスの効果もあります。通貨安は、為替市場における需給バランスや金利差、経済政策、地政学的リスクなどさまざまな要因によって引き起こされ、投資や貿易、生活費に広く影響を与える重要な経済現象です。