専門用語解説
ダークプール
ダークプールとは、証券取引所を通さずに行われる非公開の株式取引市場のことを指します。主に大口の機関投資家が、大量の株式を市場価格に大きな影響を与えることなく売買するために利用されます。通常の取引所では注文情報が公開されるため、大量注文は株価を上下に動かしてしまう可能性がありますが、ダークプールでは取引が成立するまで注文の内容が公開されないため、価格への影響を抑えやすいという利点があります。一方で、透明性に欠けることから、取引の公平性や価格形成への影響について懸念されることもあります。個人投資家が直接参加することはほとんどありませんが、市場全体の出来高や価格動向に影響を与える可能性があるため、資産運用において知っておきたい仕組みの一つです。