専門用語解説
守秘義務
守秘義務とは、業務上知り得た他人の秘密や機密情報を、正当な理由なく第三者に漏らしてはならないという法的・倫理的な義務のことです。これは、会社員や公務員、医師、弁護士、税理士など、職務を通じて個人情報や企業情報を扱う人に課せられています。
守秘義務は、雇用契約や就業規則に基づく社内ルールとして定められている場合もあれば、法律で明確に規定されている職業もあります。たとえば、医師や弁護士には「職業上の守秘義務」があり、患者や依頼人の個人情報を外部に漏らすことは法律で禁止されています。また、会社員が退職後に社内の取引情報や顧客データを他社へ持ち出すことも守秘義務違反となり、損害賠償の対象になることがあります。守秘義務は信頼関係を保ち、個人や組織の利益を守るための基本的かつ重要なルールです。