専門用語解説
収支相等の原則
収支相等の原則は、保険商品を設計するときに、長い期間で見たときの保険料収入と、保険金や事業費の支出、そして運用収益がつり合うように決める考え方です。
保険会社は、死亡や事故がどのくらい起こりそうかという確率や、預かった保険料を運用したときの見込み利回りを前提にして、将来支払う可能性のある保険金と費用の合計が、将来にわたって受け取る保険料と運用益の合計と見合うように保険料水準を設定します。
これにより、保険料が高すぎて加入者に不利になったり、逆に低すぎて将来の支払いがまかなえなくなるといった偏りを防ぎます。前提に使う確率や利回りが変わればバランスも変わるため、金利の低下や平均寿命の伸びのような環境変化が起きた場合には、保険料や積立額の見直しが必要になることがあります。