専門用語解説
フェア・ディスクロージャー・ルール
フェア・ディスクロージャー・ルールとは、上場企業が投資家に対して情報を開示する際に、一部の特定の関係者(アナリストや機関投資家など)だけに先に重要情報を提供するのではなく、すべての投資家に対して公平かつ同時に開示しなければならないというルールです。
日本では2018年から東京証券取引所の自主規制ルールとして導入されており、適時開示情報や決算情報、経営方針など市場に大きな影響を与える情報が対象になります。このルールにより、特定の投資家だけが有利な立場で売買を行う「情報格差」をなくし、市場の公正性と透明性を高めることを目的としています。投資家にとっては、平等に情報を得られる安心感があり、健全な投資判断を下すための重要な仕組みのひとつです。