専門用語解説
最終格付
最終格付とは、格付機関(信用格付会社)が企業や国、または金融商品などに対して付与する信用力評価のうち、長期的な視点で最も確定的・包括的な評価を示す格付のことです。通常は、調査・分析・審査の過程を経たうえで正式に発表され、投資家や金融機関が信用リスクを判断する基準として用いられます。
この格付は、たとえば「AAA」や「BBB-」といった記号で表示され、債券などの信用リスクの高さ(返済能力)を客観的に示します。最終格付は、格付機関が途中で出す「暫定格付(仮格付)」や「格付方向(見通し)」と異なり、現時点での正式な評価結果としての意味を持つものです。
最終格付は、投資判断や資産運用においてリスク管理の重要な材料となるほか、金利設定や法的な投資制限(機関投資家の投資条件など)にも影響を及ぼします。そのため、債券や証券化商品への投資を行う際には、この評価を確認することが非常に重要です。