専門用語解説
財政赤字
財政赤字とは、国や地方自治体が1年間に使ったお金(歳出)が、集めた税金などの収入(歳入)よりも多くなってしまい、その差額がマイナスになる状態のことを指します。簡単に言えば、「政府の家計簿が赤字になっている」状態です。
この赤字を埋めるためには、国債などを発行してお金を借りる必要があり、その分だけ将来の返済負担が増えることになります。財政赤字が一時的な景気対策や災害対応などで生じることもありますが、慢性的に続くと国の信用力に影響を与えたり、金利やインフレ、将来世代の負担にもつながる可能性があります。初心者の方にとっては、「国が1年間で使いすぎた分」と捉えるとイメージしやすいでしょう。健全な財政運営には、赤字をどのように管理・抑制するかが重要な課題となります。