専門用語解説
利落ち
利落ちとは、株式や債券などの金融商品において、利子や配当金を受け取る権利がなくなった状態、またはその権利がなくなるタイミングのことを指します。具体的には、「権利確定日(配当の権利が得られる基準日)」の翌営業日からは、利子や配当の受け取り対象外となるため、その日以降に株式を購入しても当該期の配当を受け取ることができません。このタイミングで株価は通常、配当金相当額分だけ理論上下落するため、「利落ち日」は株価変動の大きな節目として意識されます。債券でも同様に、利払い期日直前と直後で取引価格が異なる場合があり、投資家は利落ちの影響を加味した取引判断が求められます。