専門用語解説
JGBi
JGBiとは、「日本国インフレ連動国債(Japanese Government Bond indexed to inflation)」の略称で、日本政府が発行する、物価(消費者物価指数:CPI)の変動に応じて元本や利子の支払い額が調整される国債のことです。一般の固定利付国債と異なり、将来のインフレによる購買力の目減りに備えるための手段として設計されています。
JGBiでは、元本が物価指数に連動して増減するため、インフレが進めば実質的な償還額が増え、デフレが起きれば減る仕組みです(ただし、日本では元本保証の仕組みがあり、元本が下がっても額面金額は保証されるケースが一般的です)。そのため、JGBiはインフレヘッジ(インフレ対策)として機関投資家や長期資産を保有する個人投資家に注目されています。
資産運用の観点では、JGBiは将来の物価上昇リスクを織り込んだ投資戦略を構築するうえで有効な商品であり、実質金利や市場のインフレ期待を読み取る手がかりとしても利用されます。インフレをテーマとした経済分析やポートフォリオ構築において、知っておくべき重要な金融商品です。