専門用語解説
基軸通貨
基軸通貨とは、国際的な貿易や金融取引で広く使われ、各国が外貨準備として保有する中心的な通貨のことです。現在の基軸通貨はアメリカの「米ドル(USD)」であり、世界の貿易決済、国際借入、資産運用などの多くが米ドルを基準として行われています。
たとえば、原油や金などの国際商品は米ドル建てで取引されることが一般的であり、各国の中央銀行も外貨準備の大部分をドルで保有しています。これは、ドルが安定した価値を持ち、世界中で信頼されていることの表れです。
基軸通貨は、その国の政治・経済の安定性、金融市場の規模、流動性の高さなどに支えられて成り立っています。米ドル以外にも、ユーロや日本円、人民元などが「準基軸通貨」として一定の存在感を持っていますが、世界の中心としての地位は現在も米ドルが圧倒的です。
資産運用や為替取引を行ううえで、基軸通貨の動向や信認は非常に大きな影響を及ぼすため、その性質や役割を理解しておくことが重要です。