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過失
読み:かしつ
過失とは、ある行為をする際に、通常求められる注意や配慮を怠ったことにより、損害や事故などの結果を生じさせてしまうことを指します。意図的ではないものの、本来であれば回避できた事態を引き起こした責任として問われることが多く、法律上は「故意」と区別されます。
資産運用や金融の分野においては、たとえば金融商品を販売する際に、必要なリスク説明を怠った場合や、顧客の投資目的を確認せずに不適切な提案をした場合などが「過失」にあたることがあります。過失が認められると、損害賠償責任を負う可能性があり、金融業務に従事する者には高度な注意義務(善管注意義務)が求められます。つまり、過失とは「やるべきことをしなかった」ことに対する責任であり、顧客保護や法令遵守の観点から極めて重要な概念です。
関連する専門用語
損害賠償請求
損害賠償請求とは、他人の行為によって自分が損害を受けたときに、その損害を金銭などで補償するよう相手に求める法的な手続きのことをいいます。たとえば、交通事故でけがを負った場合や、契約違反で経済的損失を受けた場合などに、「その損害を補ってほしい」として行う請求がこれにあたります。 損害には、実際にかかった費用(治療費や修理費など)だけでなく、精神的な苦痛や逸失利益なども含まれることがあります。請求が認められるためには、相手に過失や故意があったこと、損害が現実に発生したこと、その損害と行為との因果関係があることなど、いくつかの条件が必要になります。資産運用の文脈では、金融商品や契約において不当な取り扱いや説明不足があった場合、投資家が損害賠償請求を行うこともあります。初心者にとっても、自分の権利を守る手段として理解しておく価値のある基本的な法律用語です。
善管注意義務
善管注意義務とは、会社の役員が「善良な管理者」として、専門知識と経験を生かし、適切に経営判断を行う義務のことを指す。経営判断の結果、会社に損害が生じた場合でも、合理的な判断プロセスを経ていれば責任を問われないこともある。企業経営の透明性と適正性を確保するための重要な義務である。
故意
故意とは、自分の行為が特定の結果を引き起こすことを認識しながら、あえてその行為を行うことを意味します。つまり、「結果が起きることをわかっていて、あえてやった」という意思がある場合を指します。たとえば、他人の財産を壊すと知りながら実際に壊した場合、それは「故意」による行為とされます。 保険の分野では、故意によって生じた事故や損害は、通常補償の対象外とされます。これは、保険が偶然の事故による損害を補償する仕組みであるため、あらかじめ損害を起こすつもりで行動した場合には、そのリスクを自ら負うべきだという考え方に基づいています。資産運用や保険契約において、故意と過失の違いを理解することは、重要なリスク管理の一環です。