専門用語解説
ネット・インタレスト・マージン(NIM)
ネット・インタレスト・マージン(NIM)とは、銀行などの金融機関が本業である貸出業務を通じて、どれだけ効率的に利益を上げているかを示す指標です。具体的には、貸出によって得られる利息収入から、預金などに支払う利息を差し引いた「純利息収入」を、運用資産全体で割って算出されます。この指標が高いほど、銀行はお金を効率よく運用できていると評価されます。
たとえば、銀行が1%の金利で預金を集め、5%の金利で貸し出していれば、その差である4%が利ざやとなり、それがNIMに反映されます。金利が上昇すればNIMも改善する傾向にあり、逆に金利が低く長期間固定されていると、NIMは縮小することがあります。初心者の方には、「銀行が集めたお金をどれだけ上手に増やせているかを見る“もうけ率”」と捉えるとわかりやすいでしょう。金融機関の収益性や経営効率を測るうえで、非常に重要な指標です。