専門用語解説
公証役場(こうしょうやくば)
公証役場(こうしょうやくば)とは、公証人が法律に基づいて文書の作成や認証を行う場所で、公的に証明された文書(公正証書など)を作成するための機関です。公証人は法務大臣から任命された法律の専門家で、私文書に法的な効力や証明力を持たせる役割を果たします。
たとえば、金銭の貸し借りに関する契約を公正証書にしておくと、万が一返済が滞った場合には裁判を経ずに強制執行が可能になるなど、トラブルを未然に防ぐ手段として活用されます。また、遺言、公正証書遺言、任意後見契約、会社設立時の定款認証など、個人や法人の重要な法的手続きに広く利用されており、契約や証明の信頼性を高めるうえで欠かせない存在です。