専門用語解説
国外転出届
国外転出届とは、日本に住民票を持つ人が1年以上の期間で海外に住む予定がある場合に、市区町村に提出する届け出のことです。この届出を行うことで、日本の住民票が削除され、住民税や国民健康保険、年金などの制度から一時的に外れることになります。資産運用の面では、国外転出届を提出することにより、特定口座やNISA口座を閉鎖しなければならなくなるなど、日本国内の金融サービスに制限が生じるため、海外移住を検討している人や長期出張を予定している人にとっては、事前に金融資産の整理や納税義務の確認が必要です。また、2023年時点で一定額以上の資産を持つ人が国外転出する場合、「出国税(国外転出時課税制度)」の対象となるため、特に富裕層にとっては重要な手続きです。