専門用語解説
配当支払日
配当支払日とは、企業が株主に対して実際に配当金を支払う日を指します。株式を保有して配当を受け取るためには、「権利付き最終日(権利確定日の2営業日前)」までにその銘柄を保有している必要があります。しかし、配当の権利を得たからといって、すぐに現金が手元に入るわけではありません。実際に配当金が振り込まれるのは、企業が定めた「配当支払日」となります。
この支払日は、配当の基準日(いわゆる「権利確定日」)に株主として登録された投資家を対象に、銀行口座への振込、証券口座への入金、あるいは郵便振替などの方法で実行されます。
重要なのは、配当支払日は銘柄ごとに異なるという点です。企業ごとに決算期や株主総会の開催時期が異なるため、配当支払日も会社によってばらつきがあります。多くの場合は定時株主総会で配当金額が正式に決議された後、数週間以内に支払われますが、中間配当などは取締役会で決定されるため、より短期間での支払いとなることもあります。
インカムゲインを重視する投資家にとって、配当支払日は「実際のキャッシュフローを得る日」であり、運用計画や生活資金の管理において重要な意味を持つ日です。保有銘柄の支払スケジュールを確認しておくことは、配当投資を行ううえで欠かせないポイントと言えるでしょう。