専門用語解説
pips(percentage in point)
pips(ピップス)とは「percentage in point」の略で、外国為替市場(FX)で使われる最小の価格変動単位のことです。通常、主要通貨ペア(例:EUR/USD)では小数点以下4桁目(0.0001)が1pipに相当します。ただし、円を含む通貨ペア(例:USD/JPY)では小数点以下2桁目(0.01)が1pipとなります。例えば、USD/JPYが130.50から130.60に動いた場合、10pipsの変動があったことを意味します。pipsは為替レートの変動を測る際の基本単位であり、取引の損益計算にも用いられるため、FXトレーダーにとって重要な指標です。
「pip(ピップ)」は単数形で特定の変動幅を指し、「pips(ピップス)」は複数形で価格変動の合計や累積したpipsを表します。
一部のブローカーでは、小数点以下5桁(円絡みなら3桁)まで表示されることがあり、0.00001(円絡みなら0.001)が「1ポイント」、0.0001(円絡みなら0.01)が「1pip」となる場合があります。この違いに注意が必要です。
pipsの価値は取引数量(ロット数)によって異なります。1万通貨(0.1ロット)での取引なら1pips = 1ドル、10万通貨(1ロット)なら1pips = 10ドルとなるため、ロット数が大きいほど損益への影響も大きくなります。
また、一部の金融商品(例:XAU/USD(金)、XAG/USD(銀)、仮想通貨)では、pipsの単位が異なる場合があるため、取引前に各ブローカーの仕様を確認することが重要です。