専門用語解説
名寄帳(なよせちょう)
名寄帳(なよせちょう)とは、市区町村の役所が管理している帳簿のひとつで、ある個人や法人がその自治体内で所有しているすべての不動産(土地・建物)を一覧で確認できる書類のことをいいます。
通常、不動産は「筆(ひつ)ごと」に登記されていますが、名寄帳では所有者ごとにまとめられているため、「自分(または相続人)がどの不動産を持っているか」を一目で把握することができます。
相続や不動産の売買、資産管理などの際に非常に役立つ資料であり、特に相続手続きでは、被相続人の不動産を漏れなく調べるために用いられます。
名寄帳は役所で申請すれば取得でき、登記簿とは異なり、課税の基礎となる情報(固定資産税)も含まれるのが特徴です。資産運用や相続対策を行ううえで、自分や家族の不動産の全体像を把握するための大切な書類です。