専門用語解説
無限連鎖講防止法
無限連鎖講防止法とは、いわゆる「ねずみ講」と呼ばれる無限に人を勧誘し続ける仕組みの取引を禁止するために制定された日本の法律です。正式名称は「無限連鎖講の防止に関する法律」で、1978年に施行されました。この法律では、商品やサービスの販売を装っていても、「新たな会員を勧誘し、その会員がさらに勧誘することで報酬を得る」ような仕組みが、実質的に無限連鎖構造であれば違法とされます。
無限連鎖講は、初期の加入者が利益を得る一方で、後に加入した人が損をする不公平な構造であり、金融トラブルや詐欺被害の温床になりやすいため、法律によって厳しく規制されています。資産運用の世界でも、高配当や短期での高利回りをうたいながら実態がねずみ講というケースが存在するため、法律の内容を理解しておくことが自己防衛につながります。